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2016.12.07 Lancia-Ferrari

1954年のF-1に参戦した Lancia D-50 は、エンジンをオフセット搭載してプロペラシャフトをドライバーの横に通して着座位置を低く抑えたり、当時は車体後部に置かれていた燃料タンクをサイドに移して重量バランスの適正を図る等の工夫を凝らしたものでした。

レースでの活躍を期待されましたが、トップドライバーのアルベルト・アスカリの事故死などにより1955年を以て撤退を余儀なくされます。

この D-50 を Ferrai が引き取り、1956年には Ferrari D-50 として参戦。J.M. ファンジオ4度目のチャンピオンに貢献し、翌年には Ferrari 801 と名前を変えました。

この経緯から、D-50には「Lancia-Ferrai」というあだ名が付けられたのですが、およそ30年後に再び「Lancia-Ferrai」は降臨しました。今度は市販車として。

Lancia Thema 8.32は、トランクから任意に出せるスポイラーの存在に気付かなければ大人しいセダンにしか見えませんが、 Ferrari 308GTB(S) QV と基本は同じエンジンを心臓とした韋駄天 FWD 車でした。

アウトストラーダで何気無い車が、左側車線を疾走する姿を想うと、痛快ですらあります。8-32

「羊の皮を被った狼」という表現は、古今東西色んな車に使われております。この Lancia-Ferrai も、その一台と言えるでしょう。